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お嬢さん [本]

三島由紀夫の「お嬢さん」の感想です。一昨日読了しました。

お嬢さん (角川文庫)

お嬢さん (角川文庫)

  • 作者: 三島 由紀夫
  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/04/24
  • メディア: 文庫

 今更ですが三島由紀夫を読みました。私が読んだ三島由紀夫の本は、これが初めてです。文庫化初とか帯に書いてあったので何気に取ってみたんですよ。いや、塩の街の近くだったんで、手に取りやすかったのかも。純文学系の本って高校生以来かもしれないです。意外と読んで見るものですね。

なんて言うか、主人公「かすみ」の気持ちが物語の主要を占めます。
父親の会社の部下が自宅にダンスパーティで呼ばれ主人公「かすみ」がその中から結婚相手を選ぶというなんとも時代を感じさせる設定からはじまり、その中の1人が街で芸者を泣かせていた事実を知り、1人の男の秘密を知っていることに優越感じみたものから、恋に発展しそして結婚、しかし夫の昔の彼女が訪ねて来て、とんでもない行為に及ぶに至り、今まで夫の昔の浮名に平静を保っていた気持ちが崩れてしまう。しかしその夫の昔の彼女に窘められとまあ、お嬢さんというタイトル通りの展開でした。この昔の彼女のくだりは「危険な情事」を思い出してしまった。目が白目何ですよ。怖いですよ。

まあ、悪いのは、独身時代の夫です。主人公は天然かも。
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