大暴落 1929 [本]
昨今の株式市場の金融不安に伴う暴落劇を見ていて、大恐慌が今後来るというふれこみが多くなってきました。そこで最近世の中に出回っている世界大恐慌の本はどんなものがあるのかと思って次の本がベストセラーになっていたので買って読んでみました。
内容的にはいたってシンプルでして
起承転結で言うと、暴落前の背景、暴落時の動き、暴落後、暴落の分析
となっておりました。
読んだ感想はというと
以前、認識していたこととこの作者の説は違うようです。
・当時、猫も杓子も株を買っていなかったと言っています。
・大恐慌の前に株の暴落はあったけど、株式市場の暴落は直接の原因ではない。
あくまでも投機の行き過ぎが招いた大暴落だということ。
・会社型投資信託が上場して、さらにその会社が投資信託を作って、さらにその投資信託が投資信託を作っていたという話。
なんか、どっかで聞いたようなお話ですね。そう、サブプライムローンを思い出させます。今も昔も、同じような信用システムを作ってしまっていたようです。
当時の株価暴落後、市場と証券についてはかなり規制が入ったと書かれています。現代でも今後規制が入ることでしょう。せめて証券化の証券は売買しないでもらいたいですね。どっかの週刊誌の広告にありましたが、今回の金融恐慌は、「金融版ねずみ講の破綻」だそうです。民主党に言わせると、「金融版マルチ商法の破綻」でしょうかw。
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