グインサーガ １０１巻目の感想

　グインサーガ１０１巻目の感想です。

北の豹、南の鷹 (グイン・サーガ(101) ハヤカワ文庫 JA)

• 作者: 栗本 薫
• 出版社/メーカー: 早川書房
• 発売日: 2005/05/10
• メディア: 文庫

 ふう、ようやく１０１巻目を読み終わりました。前巻でダラダラ行軍とグインの愚痴のような苦悩に正直辟易しておりましたが、爽やかにスカールが登場しイシュトバーンから脱出したグインと行動を共にします。あ～ちょっと読者は気持ちが楽になります。そして、イシュトバーンが追ってきてついにグインたちは追いつかれるのですが、なんといつものグインになって「恩讐」と言いながらイシュトバーンに「死ね！」と言いながら、イシュトバーンの腹を刺し貫きます。この時、読者は、「おお！これは！まるでイシュトバーン軍の軍師アリがぶっ殺された時の爽快感だ！」を味わいます。
　やるじゃないか栗本薫、褒めてあげようと思いました。そしてすぐに後悔しました。グインはさっきのイシュトを刺したときのことは覚えていないとか。が～ん。
　その後、スカールの病状とグラチウスの関係で、どんより、どんよりし、ヴァレリウスのあ～でも無いこうでも無い心理描写を読まされ、読者は、また辟易します。

面白かったかと聞かれたら、前巻よりは多少楽になりました、と答えます。

　グインサーガの残巻は、あと３０冊（最後の外伝含む）

タグ：グインサーガ