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グインサーガ 105巻目の感想 [ライトノベル]

 グインサーガ 105巻目の感想です。

風の騎士―グイン・サーガ〈105〉 (ハヤカワ文庫JA)

風の騎士―グイン・サーガ〈105〉 (ハヤカワ文庫JA)

  • 作者: 栗本 薫
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2005/12
  • メディア: 文庫
 自国をほったらかし設定の主人公(読者の感想です)グインは、村に突然現れた謎の風の騎士一味が村人を連れて移動をはじめたため、彼らを追跡します。ここまではOK。しかしグインは、すぐに助けようとせず、草葉の陰からじ~っと彼らの動きを観察します。この観察が凄く長い。長すぎる。いや文章が。6割ぐらい観察です。最後の3割ぐらいでようやく風の騎士の正体(あいつですよ。あいつ。アムネリス大好きだった元モンゴール騎士団の赤い人)が判明して、そこへグインがやっと登場かと思いきやリギアまで登場して。最後の3割は良かったなと思ったけど。そこに至るのが長すぎる。そしていつも1冊の物語の中で必ず発生するのが、

「話が進んだかな・・・・え?戻るの?主人公たちが来た道まで戻っているし。まじかよ。」

っていうのが98巻目ぐらいから、何度も何度も起きています。記憶喪失にフォーカスするとそれって第1巻目まで巻き戻っていますから!

面白かったかと聞かれれば、最後のあたりの一部の20ページぐらいが面白かったです。残りは不要です。読者はグインが王様だと言うことをすっかり忘れ、一介の風来坊であるものの、ものすごく腕っ節が立つという背景で悪人をバッタバッタと倒していくという、まあ勧善懲悪物風の物語で、記憶の無い豹男が大活躍する、そんなお話を読んだ気になります。主人公が記憶喪失状態というのは物語を描くには都合が良いのかもしれません。記憶喪失なんだから、後先考えることなんか無くてOK!という免罪符なのでしょう。すっかりケイロニアの話から遠くなってしまいました。読者は、別次元のパラレルワールドの話だと言うことで、淡々と読むのを回りに勧めるでしょう。


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